目次
はじめに
食人についてのまとめです(^ω^)
先日、大学の図書館をぶらぶら散歩していたら
『食人全書』という怪しげな本を発見しました(; ・`д・´)
それで読み終わったので、まとめておこうと思います
食人とは何か?
食人の定義
まず、食人の定義についてですが
狭義では、嫌悪感を持たずに人肉を食べること
広義では、他者の身体の一部を自己の身体に取り込むこと
という風に言えるようですね(´・ω・`)
性交時の体液交換なんかも食人に該当します
俺はしたことないですが(笑)
臓器移植も食人!?
この著書を読んで一番、考えさせられたのは
臓器移植も広義では食人に当たるということですね・・・(´・ω・`;)
確かに、よく考えたら他人の臓器を自分の体内に取り入れるわけで
口から入れるか、腹を開けて入れるかの違いしか無いんですね
食人について
食人はカニバリズム、アントロポファジー( anthropophagy )とも表現され
親殺し、近親相姦に次いで、人類の三大タブーの一つと言われています(´・ω・`)
なお、人間以外の動物界では3つともごく自然に行われています
また、食人は刑法の死体損壊罪に当たります
もちろん、食人のために殺したら殺人罪が適用されます
食べちゃダメ!絶対!(`・ω・´)
食人がタブー視される理由
日本を含め、多くの文明社会では
人肉を食べることを禁止しています(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
しかしながら、食人は人類と同じくらい歴史があります
例外無く、全ての社会に食人を行っていた時期があり
食人はタブーであると同時に文化でもあります
では、なぜ現代では食人がタブー視されているのでしょうか?
以下、本書からの引用
食人は人間の肉体を侵害し、動物の肉と同一視することによって
いわば、同じ人間であるという意識を傷つけるものである。
食人は、社会的、宗教的、道徳的な掟を無きものにして
人間を野蛮な獣の状態に貶めるものであり
したがって、人間を「 文化 」の外へと追いやるものだというわけだ。
突き詰めると倫理上の問題になりますね(´・ω・`)
結局のところ、人間が勝手に善悪を決定していて
食人=不快=悪 と思っている人が多いので
規制しているというのが実情でしょう( ゚Д゚)
旧約聖書で、もしカインがアベルを殺した後に
地中に埋めるのでは無く、食べていたら
食人の文化は、まだ続いていたかもしれませんね( ˘ω˘ )
魚や家畜、あるいは果物や野菜を食べるのは良くても
鯨やイルカ、犬猫を食べるなというのと同じものを感じますね
所詮は、人間様が抵抗感を覚えるかどうかでしかないのです(^ω^)
食人の歴史
食人の起源
食人の起源はネアンデルタール人にあると言われています
ネアンデルタール人は、今から約20万年前に出現し、約2万年前に絶滅した
我々の祖先である可能性が非常に高い生物です(っ´ω`c)
ネアンデルタール人の遺跡から
切断された跡や火にかけられた跡のある骨が発見されたのが根拠になっています
ちなみに、日本最古の記録としては
神道集に第2代天皇の綏靖天皇に食人趣味があったとされる記述があります
また、大森貝塚にて、細かく砕かれた人骨が発見され
縄文時代から食人が行われていた可能性は高いです
食人の消滅
文明が発達し、安定的な食糧の確保の成功によって
食人は次第に減少していきました
また、経済的な理由で食人をしなくなったという説もあります
ある時、捕虜を肉として消費してしまうよりも奴隷として働かせた方が得だ
ということに気づいたのです(゚∀゚)
現在の食人
飢餓による食人
これは北朝鮮のことです(´・ω・`;)
以下、wikiからの引用
北朝鮮では、農業政策の失敗などから
1990年代中頃以降食料不足が慢性化している。
2012年春には数万人規模での餓死者が発生しており
その少ない食料を北朝鮮政府や朝鮮人民軍が横領した結果という。
飢えに耐えかねた親が子を釜ゆでして食べて捕まる事件や
人肉の密売流通などの事件が後を絶たないという。
宗教としての食人
ヒンドゥー教の中でも1000年以上の歴史を持つ
アゴーリ族は、ガンジス川から流れてくる水死体を食べます(´・ω・`;)
死者の肉や排泄物を食することで、神通力を得られると信じているそうです
治療としての食人
呪術信仰が未だ根強いタンザニアでは
アルビノの人肉や骨、体毛が薬になると考えられていて
現在も多くのアルビノの人々が誘拐され、殺されており、社会問題となっています(゚Д゚;)
疑惑の食人族
地球最後の食人族と目されているのが
パプアニューギニアの樹上で生活するコロワイ族です(っ´ω`c)
結構、メディアにも取り上げられているのですが
マサイ族のようなヤラセを感じました(笑)
現在も食人を行っているかは不明です
食人の種類
食糧としての食人
これは単純に栄養になるから人を食べるわけです(;´Д`)
今と違って、昔はタンパク質を摂取するのが困難です
獣を狩るのにも命懸けでした
でも、よく考えると
目の前に簡単に殺せて、高タンパクな食材があるでは無いか!
ということで、人を食べるのは、ごく自然な行為だったと思います
儀式としての食人
これはオカルト的な食人ですね(´・ω・`)
死者の魂を浄化させるために食べるわけです
あるいは、その人を食べることで、その人の能力が得られると考えていたようです
まあ、簡単に言えば、ハンターハンターの王みたいなものです
美食としての食人
フィクションとかで定番の
金を持て余したキチガイが好きそうな行為です(笑)
料理として、味を楽しむために人を食べます(っ´ω`c)
復讐としての食人
敵を食べることで、相手を完全に制圧した状態になるのです
かつての食人部族間での争いの最大の原因はこの復讐にあります
仲間を食べられたら、敵を食べ返すことで、味方を取り戻せると考えていたようです
復讐的食人をする部族としては
16世紀頃のブラジルのトゥピナンバ族が有名です( ˘ω˘ )
威嚇としての食人
これは自分たちの領地を守るための食人です(´・ω・`)
他の部族の人間を食べることで、最大限の恐怖と嫌悪感を相手に与えて
敵を近づけないようにしているのです
治療としての食人
臓器移植を除けば、オカルト的食人です(っ´ω`c)
人で人を治すという考え方は古今東西で見られます
健康な人間には生命力があり、それを構成している物質=人肉、血液、骨
などを吸収することで、病気が治るというのが基本的な考え方です
また、人間を薬として使う場合には、全身を余すことなく利用します
脳味噌から臓器、血液、皮膚、体液、骨、体毛、性器、糞尿など
ありとあらゆるものに効能があると信じられていました
例えば、母乳なんかは最大の栄養物で万能薬と考えられており
ネットでも取引されたりしています
当然、薬としての機能は無いですが
栄養は抜群なので、大人が飲んでも健康に良いらしいです(´・ω・`;)
他にもダライ・ラマの排泄物は、あらゆる病を治すとして
噂はチベットを越え、シベリアにまで達し、高額で取引されたそうです
また、宗教改革を行ったマルティン・ルターは
毎朝、自分の糞便をスプーン一杯食べていました
断罪としての食人
これは宗教や迷信から解放された、社会的な食人であると言えます(´-ω-`)
なぜ裁きとして食人を行うかというと
こうすることで共同体の全員が裁判に参加できるからです
人々が受刑者を食べることは民主主義の表現方法の一種なのです
また、裁判官の専断的な判決で食人が行われることもありました
以下、本書より抜粋
エチオピア皇帝のテオドロスは
二人の商人を殺した自軍の兵士を自ら裁くことになった。
「なぜ殺したんだ」と皇帝は尋ねた。
「おなかがすいていたのです」
「彼らの持ち物をとるだけでもよかったではないか?」
「いいえ、そうしたら彼らは抵抗したでしょう」
テオドロスは殺人者の手を切って皿に載せ
本人の前に差し出すよう命じると、こう言った。
「腹が減っていたんだろう。これを食べなさい」
愛情表現としての食人
食べちゃいたいくらい好きという表現がありますが
それはカニバリズムの名残なのかもしれません・・・(´・ω・`;)
性行為中の体液交換も一種の食人です
相手の分泌物=唾液、精液etc. を摂取することで
支配欲が満たされ、これが愛情へと変わるわけです
食人と性科学は緊密な関係にあり
それは前述したように言葉の中に垣間見ることができます
ナイジェリア南西部で使われるヨルバ語では
一つの動詞で、結婚する、性交する、食べるの3つを表します
また、リベリア北部に住む部族において
成人に達した娘は「 おいしい 」という名を名乗ります
ちなみに、故人の遺骨を愛情表現として食べる
「骨かみ」という習慣があるのですが
現在も愛知県、兵庫県、愛媛県、新潟県で行われているのが確認されているようです
人肉の味
白人の肉はどうやら不味いそうです(´・ω・`)
タバコのような味がして、肉も固すぎて、食人族でも敬遠するようです
逆に美味いのが黒人、黄色人だそうです
牛肉や猪の肉のような味がするらしいですが確認する術は無いです・・・
とは言え、人によってフランス人が一番美味いだの
オセアニア人や中国人が最高など、バラバラですね
また、人食い人種の大部分は多食性で新生児から老人まで老若男女を食べます
男の方が味が良いらしく、女の肉を絶対に食べない部族もいます
数多くいた食人族の中でも、彼らが口を揃えて言うのは
一番美味しいのは10歳以下の子供の肉だということです
食用人間の調理法
食用人間の調達
食人族にとって、敵=食糧です
相手を捕獲すれば、食材確保です(っ´ω`c)
生で食べるか、焼いて食べるか
現代の生レバーを彷彿とさせるテーマです
多くの部族は、部位によって火を通したり通さなかったりして
食べるべきものだと考えていました
例えば、ペルタイ族は、脳味噌にバナナを入れて
そのまま食べ、腿や手、腎臓も生で食べます
生殖器はバナナの葉で包み、かまどで焼くそうです
また、バタク族は、通常は人肉を加熱調理するが
おいしい部分に胡椒をかけて生で食べるのも大好きだったようです
食糧となった人間の苦しみ
あっさり殺された方が遥かに良いと思えるぐらい
調理方法は残虐で拷問に近いです(゚Д゚;)
生きたまま手足を切断され、目を抉られ
少しずつ食べられていくというわけです
食べられちゃった人たち
クック船長
18世紀の海洋探検家
太平洋に3回の航海を行い、ハワイ諸島を発見
食人族の原住民に襲われ、食べられてしまう
マイケル・ロックフェラー
アメリカの民族学者
ニューヨーク州知事、アメリカ副大統領となったネルソン・ロックフェラーの息子
ニューギニアの部族の研究を行っていたが消息不明となる
しかし、そこに住む部族の祭長であったアジャムなる人物が
マイケルの眼鏡を持っていたことから、食べられた可能性が高い
ジョン・ウィリアムズ
イギリス一有名な宣教師
オセアニアで布教活動を行っていたが
説教臭いと原住民から反感を買い
エロマンガ島の人食い人種によって食べられてしまった
なお、このニュースを知ったイギリス政府はエロマンガ島に軍艦を送ったが
その兵力に恐れをなした人食い人種たちは
骨と頭蓋骨を返還して、死体を食べたことを謝罪した
食べちゃった人たち
日本の食人鬼
佐川一政
パリ人肉事件の犯人
1981年、パリに留学していた佐川一政は友人のオランダ人女性留学生を
自宅に呼び出し、カービン銃で殺害
屍姦した後に、肉切り包丁で死体を切断し、肉を食べた
また、解体作業で一段落終わるたびに、写真も撮っていた
フランス警察に逮捕され裁判にかけられるが
精神鑑定の結果、心神喪失状態であるとされ
無罪となって日本に帰国した
なお、現在も日本に暮らしており
また、人肉を食べたいと語っている
宮崎勤
連続幼女誘拐殺人事件の犯人
4歳~7歳の女児4人を殺害
その内の一人の指を切断し、醤油をかけて焼いて食べた
また、ビニール袋にたまっていた血を飲んだ
2008年に死刑執行
増淵倉吉
1932年に愛知県で起こったバラバラ殺人の犯人
愛人をセックスした後に絞殺し、解体した
陰部が消失していたことから食べたと思われる
彼女との一体化願望があったのか、女性用の服装をして
愛人から毛髪ごと剥ぎ取った頭皮を被って首吊り自殺をした
海外の食人鬼
ボカサ皇帝
中央アフリカ共和国の終身大統領
政敵をたびたび処刑して食べた
食人の宴を開くこともあったという
1996年に死去
イディ・アミン・ダダ
ウガンダの元大統領
東アフリカのボクシングヘビー級チャンピオン
アントニオ猪木と異種格闘技戦を行う予定であったが
クーデターが起こり、中止になった
国民約30万人を虐殺したとして
「黒いヒトラー」、「アフリカで最も血にまみれた独裁者」と称された
アミンの自宅の冷蔵庫には、いくつもの処刑した人物の首が入っていたという
気に入らない外相を処刑して、心臓と肝臓を食べた
2003年に多臓器不全で死去
ジェフリー・ダーマー
ミルウォーキーの同性愛食人鬼としてその名を馳せた
少なくとも17人を殺害したと言われている
事件当時、犯人の部屋にはたくさんの死体と骨が散らばっており
頭部は瓶に入れられ、冷蔵庫には様々な器官
側にあるバケツやダンボールには切断された手足があふれるほど詰められていた
また、ベッドの近くに置かれた壺の中には
白ワイン漬けにされた大量のペニスが発見され
テーブルには、ペニスにロブスターとサラダが盛り付けられた皿が置いてあった
裁判では、終身刑を言い渡されたが
刑務所で掃除中に、黒人の囚人に撲殺された
彼は、「 食人鬼を鉄の棒で殴り殺せ 」
という命令を天から授かったと語った
アルバート・フィッシュ
犯罪史上、最も変態的な人間の一人
5歳の時から毎日、自慰をし、その2年後にはSMに興味を持った
犠牲者の数は不明で、400を超えるとも言われている
行方不明になっても誰も気にしない
スラム街の黒人の子供を好んで誘拐した
家に連れ込んだ後は、強姦し、拷問し、殺して食べた
1936年、電気椅子で処刑された
エドモンド・ケンパー
IQ140で身長2メートルという恵まれた肉体を持つ人物
幼少期から動物虐待を行っており
15歳で祖父母を好奇心から殺害
1972年にヒッチハイクをしていた女性二人を殺して食べた
後に、母親も殺害
裁判では、終身刑となり、現在も服役中
アンドレイ・チカチーロ
ロシアの人食いジジイの異名を取る変態
平均して、1年に4,5人を殺害して食べたが
ほぼ全ての殺人が一貫した方法で行われた
まず、殺さない程度に短刀で刺し、強姦した後にトドメを刺す
彼のルールでは、目は殺す前にくりぬき
舌は必ず歯で噛み切り、そのまま飲み込む
その後、首を落とし、内蔵を取り出し、去勢作業に入る
少年ならば、ペニスと陰嚢、少女ならば、陰唇と卵巣を切除する
人肉は生で食べる部分もあったし、生殖器のように持ち帰って調理する部分もあった
裁判では、死刑を宣告され、1994年に銃殺刑が執行され死亡
緊急時での食人事件
ひかりごけ事件
1944年、北海道で起こった死体損壊事件
日本陸軍の船が真冬の知床岬で難破し
食糧も無い極限状態に置かれた船長が
遺体の船員を食べて生き延びた事件である
船長は、その後、死体損壊罪で懲役1年となった
ウルグアイ空軍機571便遭難事故
1972年、ウルグアイ空軍571便がアンデス山脈に墜落した航空事故
乗員乗客45名中29名が死亡した
遭難後、食糧はすぐに尽き
薬や練り歯磨き、飛行機の座席の植物繊維を食べた
それも尽きると、空腹は耐え難いものになり
死んだ仲間の肉を食べることを考え始める
乗客は全員カトリック教徒であり
仲間を食べることを聖餐と捉え、食べることを決心する
生還後には、記者会見で遺体を食べたことを発表した
食人の未来
これからの食人の話です( ˘ω˘ )
現在の人口は70億人を超えています
西暦1年の人口が3億人で、1800年に10億人
2000年に60億人だったことを考慮すると
人口は今、とんでもないスピードで爆発的に増加しています
2070年までに世界人口が100億人を突破するとも言われています
ここで問題になってくるのが食糧危機と水不足です
20世紀は石油の時代であったが、21世紀は水の時代になると言われているように
現在、アメリカやインド、中国では地下水が枯渇していて
水不足が深刻になっています
そのため、中国は日本の豊富な水資源を狙って
日本の森林を買い漁っています( ゚Д゚)
さて、命の源でもある水が減少していけば
穀物を作るのも困難になります
そうなると、家畜の飼料も無くなり
卵や肉、牛乳をつくることができなくなります
つまり、安定的なタンパク源の供給が断たれるということで
人類にとって非常に厳しい試練が待ち受けているのです・・・(´・ω・`;)
それで、今後、食人が復活するかどうかは分かりません
昆虫食や人工肉、あるいは個人的に注目しているミドリムシ
これらで賄えるなら、食人の役目は出てこないかもしれません
何とか人類の英知で食糧危機を解決してもらいたいです
まとめ
②食人は臓器移植から美食、呪術まで幅広い目的で行われている
③本当に何も食べるものが無ければ、人は人を食べる